私の住むブラジルの隣国「ボリビア」...余りパッとしませんが、(私的には)面白いものがたくさんある国の1つです...で、今回は、
『世界で一番高い場所にあるロープウェイ』...です😀
その名も...『ミ・テレフェリコ(Mi Teleférico)』
ラパス内に3路線、市内に掛るピカピカの合計約10Kmからなるロープウェイ。
交通渋滞解消を目的とした都市交通として、2014年5月30日に開業。このラパスの街のボロボロさ加減とは全く見合わない....最新の駅と設備。
むむむ....なんか、ボリビアっぽくない...周りに古びた光景とのこのギャップ...全くもって不思議な感じ...
2015年時点で動いていた3路線は、①Línea roja(赤ライン)②Línea amarilla(黄ライン)③Línea verde(緑ライン)...名前の如く、ゴンドラの色がその路線を表しています。
🔳赤ラインは、ラパス中心部とエル・アルト(空港のある場所)の間2.4Km(所要時間は約10分)。一番、急勾配を上がる線で、従来は車で30分以上か掛かっていたクネクネ道を、一直線で駆け上がり、大幅な移動時間の短縮が実現したというすごいインパクトラインです。
🔳黄色ライン(3.9Km)は(中間駅2か所、所要時間14分の距離)。
🔳緑ライン(3.7Km)は(中間駅2か所、所要時間17分)の順で開通。
ゴンドラの最大定員は10名。1時間当たり各路線3,000人の輸送能力という素晴らしいキャパなんだそう(...wikiより) 運賃は3ボリビアノ(約45円)で、1日に17時間、360日/年
この街自体が標高4,000mを越えており、ロープウェイとしては世界一高い場所で、総延長は都市交通としても世界最長との事。
建設は当然外資で、🇦🇹オーストリアのドッペルマイヤー社。オーストリアのような山脈⛰国家は、ロープウェイ🚡のノウハウの蓄積が恐らく凄いのでしょう...現在、ボリビアの国営企業ミ・テレフェリコ社という会社が運営中。オーストリアの運営技術が移転されているのかと。
モラレス・ボリビア前々大統領は、第2段階として5路線の整備計画を発表していましたが、今は政争に巻き込まれて、他国に亡命中です。
元々は、モラレス大統領選挙で、票を獲得するために、かなり強硬に推し進めたこのロープウェイ計画だったんだとか。
当然、最初は乗合タクシーの運転手たちの反対運動がかなり激しかったようですが、ふたを開けると、見栄えも良く、乗り合いタクシーの方がまだ安い為、住民が一斉にこちらに移る事も無いようで...地元には、ひとまず受け入れられている様。
ただ今だ鉄塔の下や近くの住民からは、電気の流れる音や、ゴンドラの騒音に対する苦情はある模様..
ところでレッドラインの特徴は、セントラル駅からエル・アルトのディエシセイス・デ・フリオ駅まで移動。その高低差はなんと約400mです。上から見えるジグザグ道が絵になります。また崖に落ちて挟まったままになっている車(の残骸)😱も見る事ができたりする…
イエローラインは、エル・アルトのパルケ・ミラドール駅からリベルタドール駅まで結んでいて、グリーンラインと接続。高低差は実はレッドラインよりあり約670mだそう。
東に真っ白な雪の頂、イリマニ山、北にワイナ・ポトシ山といった壮大な風景が見えます。
ただ....残念なのは....ゴンドラのプラスティック製の窓が.....ちょっとだけ...曇っている事.....。写真が綺麗に撮れません....。
この街中の世界で一番高い場所にあるゴンドラに乗るだけで、この料金で超高山都市:ラパスの街並みを、360度全方位から一望できるなんて...
ここからの明け方や黄昏や夜景はまた格別なんだとか。
狭く入り組んだ道で、上がったり、下りたりを考えると、すごく便利で、画期的な交通手段と言えるかも‼️
すぅ~すばらし~ぃ!ラパスに行ったらこのゴンドラは是非、乗るべし!!ボリビアならではのB級コースとも言あるかも😜
PS1)なお、ボリビアにはもう1か所、コチャバンバという街にもロープウェイがありますが、観光客向けのようで、こっちの方はまあ普通らしい。
PS2)実は、私が住むブラジルのリオ・デ・ジャネイロのファベーラ(貧民窟)の上にもロープウェイはあるのですが...こちらは怖くて乗れません...何が怖いかというと...同乗者も怖い訳ですが、下から銃の標的にされ蜂の巣にされる可能性が...撃たれても犯人はわからないでしょうし...