【Japan House São Paulo:サンパウロ・ジャパン・ハウス】
住所:Av. Paulista, 52 - Bela Vista, São Paulo - Brasil
...ここはパウリスタ大通りの端っこのパライゾ地区...
当初、2020年までの間、日本の情報発信地(日本をもっと知ってもらおうという趣旨)として、日本政府(外郭団体)の肝いりで、海外に「ジャパンハウス」なるものを作ろう、というプロジェクトがあり、その候補地として「ロサンジェルス」「ロンドン」、そして...
何故だか「サンパウロ」の3都市が選ばれ、まず、その第1号施設としてここ「サンパウロ・ジャパンハウス」が2017年5月にOPENした。
一定期間ごとにテーマを変えて、展示品の入れ替えをしている上、入場料は「ただ(Free)」な為か、日本文化に興味を持つブラジル人たちが(結構、多い)、ひっきりなしにこのJHを訪れています。
この建物の「ファサード」は、日本から輸入し岐阜県中津川市加子母より飛騨職人5名が組み上げたもの。
幅36メートル、高さ11メートルのファサードは、ヒノキの木材を格子状に組上げる工法、一切、釘や接着剤を使わない『地獄組み』という工法なんだそう...。
設計デザインは、東京オリンピック2020で一躍有名になった「隈研吾」氏。
....まあ、その為か、日本政府(外郭?)による投資額は15億円以上だとか...
一階には日系の喫茶店があり、二階に上がると日本料理屋さんがある。これも日本文化促進施設の一部なり。
以前は「ジュンジ坂本」。今は「藍染Aizome」になっている。両レストランとも、サンパウロでは本格的高級老舗日本料理店!
ここブラジル(サンパウロ)では、人の入り(特に、地元民)という意味では間違いなく大成功していると言える。
更にこのJAPAN HOUSEの建屋の裏には、『コブラ』と呼ばれる有名な壁絵アーティストが描いた『ブラジル一の天才近代建築家「オスカーニーマイヤー(首都ブラジリアを設計した人/NYの国連ビルにも関わっている)」の巨大画』が見下ろしており、誰かの作為か、はたまた偶然のいたずらか.....
とんでもなく、芸術的な、意味深な構図となっているんです。
実は、この稀代の壁絵師は、コンサートでブラジルの地を訪れた「マドンナ」の目に止まり、アメリカまで出向き大きな壁絵の製作を行った...と言うほどの御人…
さて、2020年東京五輪の開催直前までと言われていたこの施設は、ご存知の通りコロナ禍で伸びに伸び(今はコロナ禍で閉館中ですが)今でも存続ちう...(ただ、聞いたところによると、この施設は場所も良く、日本文化に興味のあるブラジル人に大盛況なことから、五輪とは関係なく、今後、存続する事が決まっている模様...維持費がすごそうだけど...)。
以上!
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