ブラジル人の間では、『メルカドン』という円谷プロの怪獣の様な呼び名で呼ばれているメルカード(マーケット=市場)。
...正式名は、【メルカード・ムニンシパル Mercado Munincipal】...
場所は、南米の最大商業都市、サンパウロは、中央(セントロ)にある、野菜・果物市場です。
かなり観光化が進んでおり、レストランなんかもあります
サンパウロにお越しの際は、ぜひ一度は足を運んでみてください(少しだけ治安が悪い場所ですが…)。
さて、さて、このメルカード(市場)には、ある都市伝説があります.....
それは、それは大昔、かの力道山がブラジルを訪れた際、そこで荷担ぎしていた青年、将来の[アントン]ことアントニオ猪木を...なんと!?この場所でスカウトした...というもの...
...「元気ですか===!」「1.2.3 ダァ===!」...
猪木がブラジルに移住したのは、凡そ今の中学2年生前後。
1956年、彼が13歳前後...か...そしてブラジルに来ていた力道山にスカウトされたのが17歳前後とのこと...
以下、猪木の伝記より抜粋...
「...猪木のブラジルでの生活は、サンパウロより田舎で、早朝から夕方5時までは、畑仕事の毎日...そんなある日、兄(快守)が砲丸を買ってきてくれてからは、畑仕事の合間に砲丸投げの練習し、オール・ブラジル大会に出場し、円盤投げと砲丸投げでいきなり優勝...」
この身体能力を更に生かす為に、サンパウロに出てきた、と描いてあります。
サンパウロでの生活は昼間は高校に通い、砲丸や円盤の練習をし、夜は青果市場で「かつぎ屋(仲介人が市場で買った野菜をかついでトラックに乗せるもの)」と呼ばれる仕事をしていた、とか...
たまたま、猪木が働いていた青果市場の社長が力道山と知り合いで、その紹介で猪木は力道山と対面することとなった...
...といわれています。
...当時に詳しい友人にヒアリングしたところ、
「...当時は、メルカードムニシパル(自由市場)とセアーザ(青果市場=サンパウロ州食料配給センターの略)の二つの場所があり、
元々、このメルカードムニシパルの場所にセアーザ SEASAがあったのですが... 1966年ぐらいに、オザスコの近くのアシエッタの方に引っ越した...SEASAは現在、CEAGESP とかに名前が変わっている....」
....という事は、1960年ごろに猪木は力道山と対面している事から、
「....この場所に元々あった青果市場(セアーザ)で、猪木が働いていたところを力道山に見初められた....」
...というのが、どうやら正解の模様です。
さて、其のほかに...ここは「二階にある同店 ↑ 」が超・有名です。
その名も【ホッカ・バー Hocca Bar】
1952年からやっているので(このメルカードは66年以降の開設なので以前は別のところで?)、既に64年の歴史が、これだけの集客力をもたらしているのでししょうね....
で、このお店の売りは、『モルタデーラ』サンド
ブラジルではこのお店が元祖のようです。
以下、wikiより
「...モルタデ−ラ(mortadella)とは、イタリア、エミリア・ロマーニャ州の州都ボローニャで伝統的につくられてきたソーセージの総称...」
ブラジルのイタリア移民たちがこの地にこの食べ物を持ち込んだようです。
兎も角、混むんで(ちょっと早過ぎますが)10:30-11:00頃までには店に入り、先に昼食を済ませた方が落ち着くかと...(そうでないとかなり行列で待たされますぜ)
ちなみに、このHocca barは1階の端っこの方にもカウンターバー形式のお店を出しています。二階が混んでしまっていたらそちらへ。そこの方がいつも比較的空いています。